まどか☆マギカ

まどか☆マギカは本当にレイプ・ファンタジーか?

『魔法少女まどか☆マギカ』について―機能不全のインターフェイス ― ジビインコウ 結論から言えば、レイプ・ファンタジー的な読みをする事もできるけれど、それが本質的な構造なのか?というとちょっと違うのではないかとも思えます。感覚的な違和感があったので…

ほむらのループについて

一つ気になる点は、ほむらが色々試せば試すほど状況が悪化しているように見えることですね。 ◆ループで描かれた内容 最初の時間軸では、ワルプルギスの夜は倒せませんでしたが、犠牲者はマミとまどかの2人の魔法少女だけでした。 ほむらが魔法少女になった…

10話の感想

今回はかなり予想外の展開でした。てっきり前回の続きから始まって、10話から11話にかけて徐々にほむらの謎が語られると思っていたんですが、10話丸々使ってほむらの事情を全て語ってしまいました。これでほむら関連の伏線はほぼ回収したのではないで…

大人への通過儀礼

前回は、『まどか☆マギカ』における魔法少女を「大人の世界に放り込まれた存在」と解釈してみました。ここから話を進めて、魔法少女になる契約を「大人の世界に入る為の通過儀礼」として解釈してみると、こちらのブログで書かれていた5話の契約シーンの演出…

魔法少女への変身〜大人にまつわるメタファー

魔法少女の歴史について、こちらのまとめが非常にわかりやすかったです。社会状況の反映という視点は否定的な人もいるでしょうが、個人的には説得力のある意見でした。Togetter ― 「雑考#4:魔法少女アニメ考 サリーちゃんからまどか☆マギカまで」 そういう…

シリーズ構成について

こちらのブログで書かれていた、『まどか☆マギカ』の脚本のシリーズ構成を、ハリウッド映画をはじめとして定番の脚本構成の手法「三幕構成」で捉えた分析が興味深かったのでリンクしておきます。シナリオ構造論から「魔法少女まどか☆マギカ」を読む ― なんで…

9話総括から今後の予想

9話は概ね予想通りの展開になりましたね。「さやかと対になるキャラクター」という杏子の立ち位置からすれば、さやかが魔女になった時点で語るべき物語はあまり残されていないので、さやかと共に退場という形は妥当でしょう。奇麗な盛り上げ方だったように…

利他的な願いの否定〜美樹さやかと佐倉杏子

序盤の3話までは、マミの活躍を中心に既存の魔法少女のイメージを大きく崩すことなく、基本的な設定説明や伏線を張る展開でした。4話から8話までは、マミの退場と入れ替わりに魔法少女になったさやかを中心に話が展開しています。おそらく今夜放送の9話…

『まどか☆マギカ』における巴マミ

『まどか☆マギカ』は良くも悪くも、世界観や脚本が完全にキャラクターをコントロールしている作品のように感じるので、キャラクターの魅力や個性といった部分をストーリーより優先する視点より、キャラクターが脚本上どのような役回りを与えられているか考え…

『魔法少女まどか☆マギカ』は魔法少女のアンチテーゼか?

久々に毎週続きを楽しみにしている『魔法少女まどか☆マギカ』なんですが、ネットで感想や考察を見かける機会も多いですね。自分でも感想を書いておきたくなったので、こちらにまとめてみました。 当初の予想通り、『まどか☆マギカ』は「魔法少女もの」という…